スロベニアのバッテリーメーカー、TABはこのほど、中国のリチウムイオン電池大手、山東海帝新能源とリチウムイオン電池生産の合弁会社TAB-Heidiを設立した。現地通信社STAによると、1億ユーロを投じて国内北部のプレヴァリェに工場を建設し、来春の生産開始を目指す。新工場はスロベニアとして初のリチウムイオン電池生産拠点となる。
新工場は当面、年産能力500メガワット時、従業員300人の中小規模施設となる。製品は住宅や産業施設向けの蓄電システムに使用される予定だが、電気自動車(EV)の需要にも期待する。
TABは合弁会社に74%を出資し、生産施設・設備への投資や運営体制の整備を行う。山東海帝は技術やノウハウの提供、開発を担う。将来的にはTABの生産拠点がある北マケドニア、事業子会社があるイタリアやスペインでの合弁事業も検討しているという。