独ブランドの電動車比率2ケタ台~100%に

ドイツの乗用車メーカーが電動車の販売を急速に拡大している。欧州連合(EU)の二酸化炭素(CO2)排出規制に対応する必要があるためだ。独連邦陸運局(KBA)が21日に発表した1~5月の電動車の新車登録統計によると、ドイツの各ブランドに占める電動車の割合は2ケタ台~100%に達した。

ドイツでは電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)が電動車とされ、購入補助金の交付対象となっている。独ブランドで電動車比率が最も高いのはEV専門のスマートで100%に上った。その他のブランドはこれを大幅に下回るものの、メルセデス(29.8%)、ポルシェ(29.5%)、ミニ(29.0%)、BMW(24.7%)、アウディ(22.3%)、VW(21.7%)は20%台を記録。オペル(13.1%)とフォード(12.4%)も2ケタ台に上った。

ドイツ車以外ではEV専門のテスラとポールスターが100%に達した。これにボルボが43.8%、DSが41.9%、起亜が31.4%で続く。

日本車は三菱の25.6%が最高で、日産も14.1%と2ケタ台を確保した。ホンダは9.8%、マツダは5.5%、トヨタは2.7%、レクサスは1.3%、スズキは0.2%だった。

ドイツの1~5月の乗用車新車登録台数に占める電動車の割合は22.2%で、前年同期の7.6%から約3倍に拡大した。電動車にハイブリッド車(HV)とガス燃料車、水素燃料車を加えた環境対応車でも17.0%から約2.3倍の38.4%へと大幅に上昇している。

5月単月では電動車のシェアが23.4%となり、昨年12月(26.6%)以来の高水準に達した。環境対応車も40.0%を記録。昨年12月(40.6%)以来5カ月ぶりに40%台に乗った。

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