セルビアが欧州第2位の銅産出国に、シェア18%に上昇

●東部ティモク地域のチュカペルキ鉱山で採鉱開始へ

●開発は中国の紫金鉱業集団が担当

セルビアが欧州第2位の銅産出国になる見通しだ。同国エネルギー省は14日、中国の非鉄金属メーカー紫金鉱業集団(Zijin Mining)が開発を行う東部ティモク地域のチュカルペキ(Cukaru Peki)鉱山上鉱区における採鉱施設の建設と採鉱開始を承認した。同鉱区の稼働により、同国の欧州における銅の生産シェアは現在の5%から18%に上昇し、ポーランドに次ぐ生産国に浮上する。

チュカルペキ上鉱区の開発は紫金鉱業が過半数株を保有するジジン・ボル・カッパー(Zijin Bor Copper)社が行う。総投資額は4億4,700万ドル。生産量は年間330万トンに上る見通し。

ティモク地域はセルビア東部のボール市近郊に位置する。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)によると、同地域には金・銅の賦存する複数の鉱床がある。チュカルペキ鉱山は上鉱区と下鉱区からなり、下鉱区の権益は紫金鉱業傘下のラキタ探鉱(Rakita Exploration)社が100%保有している。

紫金鉱業は2018年末に銅の採掘・精錬を行う国営RTBボル社を買収し、社名をジジン・ボル・カッパーに変更した。

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