ロシア中銀総裁、暗号通貨への投資に警鐘

●暗号資産は「投機的で最も危険な投資対象」=ナビウリナ総裁

●株式や不動産投資についてもリスクを自覚するよう促す

ロシアのエルヴィラ・ナビウリナ中央銀行総裁が、「暗号通貨への投資は危険」と警鐘を鳴らした。相場が極めて不安定で、巨額の損失につながる恐れがあると説明している。

日刊紙『コムソモリスカヤ・プラウダ』の21日付インタビュー記事によると、ナビウリナ総裁は暗号資産を「投機的で最も危険な投資対象」とみている。そして、「中銀は投資相談所ではないが、この件については『投資すべきでない』と断言する」と語った。

最善策としては銀行口座貯金を推薦した。株式での運用については、「利回りが良いが、リスクを伴うことも念頭に置く必要がある」と釘を刺した。特に、「『安全で高利回り』をうたう金融商品は疑ってかかったほうが良い」と話した。

人気が上昇している不動産についても、一定のリスクがあることを自覚すべきという。「市場が過熱すれば、価格が下落する可能性があるし、すぐに現金化できる保証もない。投下した資金の回収も難しいケースがある」と説明した。

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