仏タイヤ大手のミシュランは6月23日、港湾施設などで使用するコンテナ無人搬送車(AGV)専用のタイヤ製品「ミシュラン X AGV EV」を発売した。現在の主流である電動(EV)AGVのエネルギー効率を最大化するため、転がり抵抗を低く抑えており、バッテリー寿命の延長に寄与する。ミシュランによると、港湾施設の搬送車両用タイヤにEVの表記がされるのは同製品が初めて。
港湾用AGVの導入はアジアや欧州、北米で急速に進んでいる一方、専用に設計されたタイヤ製品はこれまで無かった。「ミシュラン X AGV EV」は優れた転がり抵抗性能に加え、AGVの車体重量と高い積載負荷に耐えられる堅牢性、耐摩耗性を備える。トレッドパターンを滑らかにすることでスムーズな走行を実現しているほか、タイヤの空気圧監視システム(TPMS)用のセンサーを容易に着脱できる。