独素材大手のコベストロは6月3~6日に開催された見本市「デザイン上海 2021」で中国の清華大学と持続可能な素材に関する研究プロジェクトを実施すると発表した。清華大学の芸術科学研究センターのカラー&イメージング研究所と協力し、色、素材、表面加工(CMF)の観点から持続可能な素材を研究する。リサイクル技術だけでなく、美的で機能的なCMFデザインも重視したポリカーボネート材料の開発を目指しており、研究成果は、コベストロのポリカーボネート材料の開発に活用する。
再生プラスチックでは、環境面での利点やリサイクル技術について広く研究されているものの、リサイクル素材が消費者にどのような印象を与えるかという美的なデザインに関する研究は不足している。このため、今回のプロジェクトでは、CMFに重点を置いたアプローチにより、循環経済と美的なデザインの統合を目指す。
今回のプロジェクトは複数のフェーズで構成されており、精華大学は消費者アンケート、専門家のインタビュー、ビッグデータマイニング、デザイン分野の研究などで協力する。