独の充電インフラ密度は欧州平均以下

ドイツの充電インフラ密度は欧州平均を下回ることが、独自動車工業会(VDA)が6月28日に発表した調査レポートで分かった。欧州全体をみても充電インフラ密度は低く、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を幅広く普及させるための環境は整っていない。VDAのヒルデガルト・ミュラー会長は、「欧州委員会が新車登録を将来、電動車に制限することを検討しているのであれば、欧州全域をカバーする充電網を作らなければならない。そのためにはすべての国を拘束する拡充目標を設定しなければならない」と注文を付けた。

VDAは欧州連合(EU)と英国、欧州自由貿易連合(EFTA)の計31カ国を対象に調査を実施した。各国の充電ステーション総数に対する乗用車保有台数(内燃機関車を含む)の比率を充電インフラ密度と定義している。

それによると、31カ国の平均は887台(充電ステーション1カ所当たりの乗用車保有台数)だった。密度が最も高いのはオランダで109台。これにノルウェーが147台、スウェーデンが353台で続いた。ドイツは平均を下回る1,014台で、12位にとどまった。

最低はギリシャで1万7,218台だった。現在の保有台数540万台がすべてEVないしPHVとなった場合、充電ステーション1カ所を1万7,218台で共同使用しなければならい計算だ。

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