ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は6日、同国の2021年6月の新車販売(乗用車・小型商用車)が15万7,808台となり、前年同月に比べ28.7%増加したと発表した。2019年6月との比較でも9.8%の増加だった。
2021年上半期(1~6月)の累計は、前年同期比36.9%増の87万749台。2019年同期比でも5.1%増加だった。
上半期の販売のうち、SUVは39万9,822台で、全体の45.9%を占めた。小型商用車(LCV)は5万936台(市場シェア:5.8%)、ピックアップは4,223台(同:0.5%)、電気自動車(BEV)は552台だった。
自動車製造業者委員会(AMC)のトーマス・シュテルツェル会長は、6月の販売動向について、「市場は予想を超える回復を示している」とコメント。また、今後については「新型コロナウイルスの状況は悪化しているものの、完全なロックダウン(封鎖措置)を回避できるよう願っている。半導体の供給が不足し、金属価格が上昇しているものの、2021年の販売は落ち込まないと予想している」との見解を示した。
AMCは、2021年の市場見通しは明るいとの予測から、2021年通期予想を前年比9.8%増の175万6,000台に上方修正した。これまでは前年比2.1%増の163万2,000台を予想していた。
(BMW、メルセデスベンツは、毎月の販売データを公開していないため、6月単月の販売統計には両社のデータは含まれていない。上半期には両社のデータが含まれている)