NEXT LEVEL – SKODA STRATEGY 2030

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車が6月24日に発表した2030年までの経営戦略。国際化、電動化、デジタル化に重点を置いており、2030年までに欧州市場の販売台数で上位5位に入る目標などを掲げている。

今回の経営戦略では、「EXPAND」、「EXPLORE」、「ENGAGE」の3つをスローガンに掲げている。

「EXPAND」では、2030年までに欧州市場の販売台数で上位5位に入ることを目指す。同目標の達成に向けては、エントリーセグメントを強化する計画で、新型「ファビア」のエントリーモデルの価格は1万4,000ユーロ以下に抑える方針。また、純粋な電気自動車は、2030年までに少なくとも3モデルを新たに市場投入する計画。欧州市場では純粋な電気自動車の販売比率を2030年までに50~70%に引き上げる。

さらに、本国チェコを電動車の中核拠点(ハブ)とする計画で、2030年までにチェコにある3工場すべてで電動車の部品または電動車を生産する体制とする。

「EXPAND」では、成長市場のインド、ロシア、北アフリカで2030年までに主導的な自動車メーカーとなることを目標とする。シュコダ自動車はVWグループにおいても、これらの国・地域を統括している。

「ENGAGE」では、顧客のデジタル体験や持続可能性、多様性、従業員のスキル向上・再教育などに注力する。顧客のデジタル体験では、車両のオンライン販売や電気自動車を簡単・快適に充電できるシステムなどを強化する。

同社は持続可能性にも注力する方針で、同社の販売車両のCO2排出量を2030年までに2020年比で50%以上削減するほか、チェコとインドの工場の生産を2030年からカーボンニュートラルとする目標を掲げる。

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