レバークーゼンの化学工業団地で爆発事故

独西部のレバークーゼンにある化学工業団地で27日午前、巨大な爆発事故が起きた。28日午前までに2人が死亡し、31人が負傷したことが確認されている。安否不明は5人。

特殊ごみの焼却施設がある敷地内で9時40分頃に事故が起きた。入居企業の生産で発生したごみをためるタンク3基が爆発。爆発音は数キロ離れた場所でも聞こえ、噴煙は周辺の都市からも見えたという。工業団地運営会社クレンタは、事故の原因は現時点で不明だとしている。

消防は地域住民に対し、外出を控え窓とドアを閉めるよう呼びかけた。事故現場はインターチェンジに近く、アウトバーンA1号線は一時、通行止めとなった。

爆発事故で送電線が損傷し、工業団地内に十分な量の電力を供給できなくなる恐れが出てきたため、クレンタは入居企業に生産の抑制を要請した。また、停電で混乱が起こるのを避けるため、管理部門の従業員の退社を要請した。同団地には農業化学大手のバイエルや特殊化学大手のランクセスが入居している。

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