仏LVMHの業績急回復、上期の純利益10倍増

高級ブランド大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトンが7月26日に発表した2021年1~6月期決算の純利益は52億8900万ユーロとなり、前年同期の5億2,200万ユーロの10倍に達した。コロナ禍が世界的に深刻化していた前年同期に、外出・営業制限の影響で業績が大きく落ち込んだ反動で急回復した。

売上高は56%増の286億6,500万ユーロ。全地域、全部門で回復した。とくに主力のファッション・皮革製品が74%増の13億8,630万ユーロと大きく伸びた。地域別では主要市場の米国、中国で需要が増えた。

高級ブランド品の需要は、世界的に経済の再開が進み、消費が旅行・娯楽などに向かうため伸び悩むとの見方もあったが、富裕層の消費に支えられ、急速に回復している。LVMHの同期の純利益、売上高はコロナ禍前の19年1~6月期と比べても、それぞれ62%、14%の幅で拡大した。

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