自動車業界の現状判断が3年来の高水準に

Ifo経済研究所が3日発表した独自動車・自動車部品業界の7月の景況感アンケート調査結果によると、事業の現状判断を示す指数(現状を「良い」とする回答の割合から「悪い」の割合を引いた数=DI)は前月の44.9ポイントから56.8ポイントへと上昇し、2018年7月以来3年ぶりの高水準に達した。今後の見通しを示す指数も3.6ポイントから6.3ポイントへと改善している。調査担当者は「アジアと米国の需要がこれまでに引き続き極めて強い」と述べた。

コロナ禍からの回復を受け業界の雇用は縮小から拡大に転じる見通しだ。雇用の「拡大」を考える企業から「縮小」を考える企業を引いた数は前月のマイナス19.3ポイントからプラス5.2ポイントへと大きく改善した。同数値がプラスの領域に戻ったのは18年12月以来で2年7カ月ぶり。

工場稼働率は84.7%で、これまでに引き続き新型コロナ危機前の水準を上回った。

上部へスクロール