●投資額800万ドル、欧州で2カ所目の拠点に
●同社は98年、独ザルツギター傘下のマンネスマンと事業統合
トルコ複合企業ボルサン傘下の鋼管メーカー、ボルサン・マンネスマンがルーマニアに工場を設置する。投資額は800万ドル。同社にとりイタリアに次ぐ2カ所目の欧州拠点となる。工期などの詳細は明らかにされていない。7月28日付の南東欧英字誌『SeeNews』が伝えた。
ボルサン・マンネスマンは2001年、伊北部ヴォバルノにある鋼管工場を取得して国外に進出した。ルーマニアではすでに子会社の「ボルサン・チューブ・プロダクト」を設立している。
ボルサン・マンネスマンの前身は1958年の設立。1998年、独ザルツギター傘下の鋼管大手マンネスマンと事業統合し、現在の社名に変更した。株式の73.48%をボルサンが所有する。
トルコ国内の3カ所とイタリア、米テキサスにある工場を合わせた従業員数は2,000人以上で、4,000種類以上の鋼管製品を生産している。イスタンブール南郊のゲムリク工場は2019年からトルコおよび欧州の自動車業界に冷間引抜鋼管を供給している。