スウェーデン乗用車大手のボルボカーが4日発表した7月の世界販売は前年同月比8.7%減の5万6,883台となり、13カ月ぶりのマイナスとなった。比較対象の昨年7月が直前までのコロナ営業規制の解除を受けて6万2,291台を販売したことによる反動減に加え、主力の欧州の販売減少や世界的な半導体部品の供給不足が響いた。1-7月期の販売は前年同月比31.7%増の43万7,640台に拡大した。
販売台数をモデル別にみると、「XC60」の1万9,132台を筆頭に、「XC40」(1万5,097台)、「XC90」(9,694台)のSUVの 3モデルが好調だった。
地域別では、欧州が22%減の2万2,408台に後退したものの、英国は好業績を維持した。米国はSUVモデルの需要に支えられ、19.4%増の1万1,575台に急伸。中国市場もSUVが健闘し、1%増の1万4,550台を確保した。他の地域(8,350台)は11.6%減少した。 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」は世界販売の25.5%、欧州販売の43%以上を占めた。