中国のバッテリー・自動車メーカーである比亜迪汽車(BYD) は7月29日、マドリード市交通公社(EMT)から電気バス「eBus」20台を受注したと発表した。EMTからの電気バス受注は今回が3回目。年末から納車を開始する。
「eBus」は全長12メートルの低床式で、BYDの車両では欧州で最も売れているモデルという。出力150kWのモーター2基を搭載し、死角監視用の米ストーンリッジ製の電子ミラー「ミラーアイ(MirrorEye)」を装備する。
BYDはハンガリーのコマーロム工場で欧州市場向けに電気バスを製造している。スペインにはこれまでに70台以上の「eBus」を供給しており、総走行距離は450万キロに達している。これにより、二酸化炭素(CO2)約4,700トンの削減に寄与している。
EMTは今回の調達で「eBus」の保有が65台に拡大する。また、全フリートに占める電気バスの割合は8.6%(179台)となる。同社はカーボンニュートラルに向けた取り組みとして電気バスの導入を積極的に進めている。