英自動車生産、7月は37.6%減少

英自動車工業会(SMMT)は26日、同国の2021年7月の乗用車生産が5万3,438台となり、前年同月に比べ37.6%減少したと発表した。これは1956年(5万1,472台)以来の低水準となる。乗用車生産は3月以降、増加が続いていたが、再び減少に転じた。7月の大幅な減少は、半導体の供給不足やコロナ自主隔離規制による従業員不足に対応した生産調整が背景にある。

7 月の乗用車生産のうち、電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)の生産は全体の26.0%を占めた。BEV、PHEV、HEVの年初からの累計生産台数は12万6,757台となっている。

1~7月の累計は、前年同期比18.3%増の55万2,361台だった。ただ、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年7月と比べると28.7%の減少となる。

■ 商用車生産は7.5%増加

SMMTによると、同国の2021年7月の商用車生産は、前年同月比7.5%増の5,625台に拡大した。5カ月連続の増加となるが、2015~2019年の過去5年間の平均(7,391台)との比較では23.9%の減少だった。

1~7月の累計は、前年同期比26.5%増の3万9,943台。2015~2019年の過去5年間の平均(5万782台)との比較では21.3%の減少だった。

■ エンジン生産は27.5%減少

SMMTによると、同国の2021年7月のエンジン生産は、前年同月比27.5%減の12万7,922基だった。前年同月は、パンデミックにより急減していたエンジン生産を回復させるために生産規模を引き上げていたことが背景がある。

1~7月の累計は、前年同期比6.8%増の105万8,792基だった。これは、2015~2019年の過去5年間の平均(155万9,684基)と比べると31.6%の減少となる。

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