ドイツのアーヘン~デュッセルドルフ地域圏に自動運転車と道路インフラの連携が可能な走行試験環境を整備するドイツの研究プロジェクト。市街地、郊外、高速道路の3つの異なる交通環境で試験を実施できるようにするほか、匿名の交通データを処理するためのデータバンクの構築や、3つの異なる交通環境のシミュレーション用デジタルツインの開発などにも取り組む。
実施期間は2020年1月1日~2021年12月31日まで。プロジェクト予算1,111万ユーロのうち、ドイツ連邦交通・デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)が957万ユーロを支援している。
アーヘン工科大学(RWTH)のメラテン・キャンパスではこのほど、アーヘン地域の環境整備の一環として、照明インフラに46基の計測装置が設置された。各装置は、カメラセンサーとレーザースキャンを装備している。
この計測装置は、歩行者、自転車、乗用車、トラック、進行方向、時間などのなどのデータを記録・分析するもので、画像やナンバープレートの数字などの個人情報を保存することはない。
当該プロジェクトには、調整役のアーヘン工科大学(RWTH)付属アーヘン自動車研究所(ika)のほか、フォードのドイツ工場(フォード・ヴェルケ)などの民間企業や、地域の自治体・公的機関が参加している。参加企業・機関は下記の通り:
● Institut fuer Kraftfahrzeuge (ika) an der RWTH Aachen University
● e.GO MOOVE GmbH
● Ford-Werke GmbH
● Landesbetrieb Straßenbau Nordrhein-Westfalen
(ノルトラインヴェストファーレン州道路建設局)
● PTV Planung Transport Verkehr AG
● Stadt Aachen(アーヘン市)
● Vodafone GmbH
● ZF Friedrichshafen AG(連携パートナー)