独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は8月29日、中国の成都市で開催された見本市で純粋な電気自動車(BEV)のコンパクトカー「ID.3」を同国で初披露した。第4四半期に予約受付を開始する。「ID.3」は、「ID.4」、「ID.6」に続き中国で販売する3番目のBEVとなる。「ID.3」は、「ID.4X」、「ID.6X」を生産する中国の安亭鎮工場で生産する。
「ID.4」、「ID.6」の中国での出荷台数は、5月が1,500台、6月は約3,000台、7月は5,800台と毎月2倍のペースで伸びている。「ID.3」の市場投入により中国におけるBEVの販売を強化する。
VWは欧州における新車販売に占めるBEVの割合を2030年までに70%超とする目標を掲げている。中国と米国では同年までに50%以上を目指している。
VWの2021年上半期(1~6月)の世界市場における電動車の出荷台数は約16万台だった。内訳は純粋な電気自動車(BEV)が前年同期比182%増の約9万3,000台、プラグインハイブリッド車(PHEV)が同175%増の約6万6,000台だった。欧州のBEV市場では、VWの市場シェアは15.4%で首位となっている。