スカニア、ストックホルムの配送事業にPHEVトラックを供給

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は8月24日、レストランチェーン向け物流大手の米HAVIがストックホルム市で行う配送事業に新たにプラグインハイブリッド(PHEV)タイプの低床式トラックを供給したと発表した。HAVIはPHEVトラックを通常の業務に加え、環境対応や輸送効率の向上に向けた複数の実証試験事業でも活用する。

HAVIは2019年から同市で夜間配送を行っており、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)、粒子状物質の排出削減に取り組んできた。今回からは夜間に加えオフピークの配送業務にもPHEVトラックを活用するほか、無人レストランなど従業員のいない店舗への配達の在り方などについても検証し、より柔軟で環境負荷の低い配達ソリューションの開発につなげていく。

スカニアが供給するPHEVトラックはHAVIにとって初めての低床式で、電気式のハイブリッド冷却装置を装備した。バッテリーシステムを刷新したほか、テールリフトに静音性の高い部材を使って配送時の騒音を軽減している。

スカニアはまた、今秋からPHEVトラックを使って、ストックホルム市がIoT技術を活用したジオフェンスを設定して都市交通のスマート化を図る試験事業にも参加する予定。

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