独自動車部品大手のエルリングクリンガー(EK)は8月25日、同社の次世代燃料電池スタックの開発・量産化プロジェクトがドイツ連邦政府の水素関連プロジェクトの支援対象に選出されたと発表した。EKが開発するスタックは主に商用車での搭載を想定しているが、バスや船舶、鉄道、定置用にも使用することができるという。
また、当該プロジェクトの実施は、エルリングクリンガー(EK)と仏プラスチック・オムニウム(PO)が設立した燃料電池スタックの開発・生産・販売を事業とする合弁会社EKPOフューエルセル・テクノロジーズ(以下、EKPO)が担当する。
ドイツ連邦政府はこのほど、欧州連合(EU)の「欧州の共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」の枠組みにおいて支援対象となる水素分野のプロジェクト62件を選出した。このうち12件はモビリティ分野のプロジェクトとなっている。対象となるプロジェクトへの支援額は、連邦経済省、連邦交通省、州政府を合わせると総額で80億ユーロを超える。