鉱工業生産4カ月ぶりに拡大、7月は+1%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した7月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で97.8(暫定値)となり、前月を1.0%上回った。増加は4カ月ぶり。経済省は、生産の支障となっている半導体不足は今後もしばらく続くとしながらも、生産低迷は底を打ったもようだとの見方を示した。新型コロナウイルスの流行が本格化する直前の昨年2月に比べると7月の水準は5.5%低い。

製造業の指数は前月比1.3%増95.8となり、4カ月ぶりに好転した。投資財が3.2%、消費財が0.9%の幅で上昇。中間財の不振(0.5%減)が相殺された。

建設業も1.1%増の116.2となり、4カ月ぶりに拡大へと転じた。指数の水準自体も極めて高い。

エネルギー業は3.2%減の82.6となり、3カ月連続で後退した。

業界別でみると、自動車・自動車部品は1.9%増加。機械は上げ幅が6.9%に達した。

鉱工業生産を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、6~7月は前の期を4~5月を実質0.9%下回った。製造業が0.4%、建設業が1.7%減少した。

6月の鉱工業生産指数は当初の前月比1.3%減から同1.0%減へと上方修正された。

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