DAXを40社に拡大、エアバスなど10社を追加採用

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は3日、主要な4株価指数(DAX、MDAX、SDAX、TecDAX)の新たな採用企業を発表した。DAXには航空宇宙大手エアバスなど10社を追加採用し、総数を30社から40社へと拡大。20日付で新編成へと移行する。

DAXは上場最大手企業30社を対象とする株価指数。他の先進国の主要株式指数に比べ採用銘柄数が少なく、ドイツ経済の実態を正確に反映していないとの批判が以前からあった。採用銘柄が少ないことから、構成比重が大きい企業の株式が大量に売買されると、DAX全体の変動幅が大きくなるという弊害もあることから、40社に増やすことで改善を図る。これに伴いDAXのワンランク下の株価指数であるMDAXの採用銘柄を従来の60社から50社へと減らす。今回の再編には金融サービス大手ワイヤーカードのスキャンダルなどで浮上した問題点の解決を図る狙いもある。

DAXに新採用された10社はエアバスとツァランド(ネット通販)、シーメンス・ヘルシニアーズ(医療機器)、シムライズ(香料)、ハローフレッシュ(食材宅配)、ザルトリウス(実験機器)、ポルシェ・アウトモービル(自動車)、ブレンターク(化学商社)、プーマ(スポーツ用品)、キアゲン(バイオ)。シーメンス・ヘルシニアーズは親会社シーメンス、ポルシェ・アウトモービルは子会社フォルクスワーゲン(VW)と並びそれぞれDAXで親子上場することになる。

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