EUで成人の7割がワクチン接種完了、目標を達成

欧州連合(EU)の欧州委員会は8月31日、域内の成人の70%が新型コロナウイルスワクチンの接種を完了したと発表した。これによって夏の終わりまでに成人の7割が接種を終えるという目標を達成した。

同目標は欧州委が1月に打ち出したもの。当初はワクチン不足が響き、米、英などと比べて接種が遅れていたが、4月頃から急速に進み、8月末までに約2億5,600万人の成人が2回(米ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの場合は1回)の接種を終え、目標に到達した。欧州委のフォンデアライエン委員長は声明で、「偉業を達成した」と述べた。

ただ、ワクチン接種率は加盟国によって大きな開きがある。EUの欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、成人の接種率はマルタで90%、アイルランドとポルトガルで80%を超えている一方で、ブルガリアは約20%、ルーマニアは32.8%、スロバキアは49%と5割を割り込んでいる。

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