●同国の全般的なサイバーセキュリティ能力の優秀さを評価
●当初の40人体制から、将来的には100人に増強
独金融最大手のドイツ銀行がこのほど、ルーマニアの金融・銀行業務ソフト開発子会社DBグローバルテクノロジー(ブカレスト)にサイバーセキュリティ部門を新設した。同国のサイバーセキュリティ網、欧州有数のブロードバンドネット接続速度、豊富な専門人材などサイバーセキュリティ能力が優れていることを評価し、現地の開発能力を拡大する。
サイバーセキュリティ部門は認証・アクセスをはじめ、サイバー脅威管理、サイバーセキュリティアーキテクチャ(セキュリティ機能を確実にするための構造設計)、クラウドセキュリティを担当する。チーム責任者のクリスチアーノ・アヴェニア氏によると、現在は40人超の体制だが、将来的に約100人に増強する見通しだ。
ドイツ銀行は1998年にルーマニアに事業進出し、2013年にDBグローバルテクノロジーを開設した。今年3月からは国際競争力のあるフィンテック商品開発拠点として、戦力増強や新プロジェクト開発を強化している。従業員は現在約1,000人。