ルーマニアのデジタルDNA開発ヒューマンズ、900万ドル調達

●個人の特徴を体系化するAIアルゴリズムの作成を目指す

●情報提供者は自分のAIモデルをNFTとして利用可能に

特定の人に固有な性質をデータ化した「デジタルDNAの」技術開発に取り組むルーマニアのスタートアップ企業ヒューマンズがこのほど、資金調達ラウンドで900万ドルを獲得した。ブロックチェーンプラットフォーム開発会社で仮想通貨EGLDの発行元でもあるエルロンド・グループ、ブロックチェーン分野に投資する現地実業家のムンテヌ氏などが応じた。現地メディアによると、資金の一部は仮想通貨で支払われたもようだ。

ヒューマンズは個人の特徴をデジタルDNAとして体系化する人工知能(AI)アルゴリズムの作成を目指している。情報を提供した個人が、自分のAIモデルを仮想通貨の一種で知財権などを対象にしたNFT(非代替性トークン)として利用できるようにする。

デジタルDNAは人の声、画像、動作を実際の人物を必要とせず随時創作できる合成媒体とされる。これをもとにAIとブロックチェーン技術を使い、本人不在で音声や映像を含んだコンテンツを創出できるようにする。AIモデルの行動は本人と非常によく似ているという。

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