ロシア食品大手フクースビル、フードデリバリーに進出

●同社は「食の安全」の高さで有名

●現在、食品通販部門で国内2位のシェア

ロシアの食品通販大手フクースビル(VkusVill)はこのほど、調理済み食品の配達サービスを開始したことを明らかにした。サービス名は「ズゴリャチャ」で、利用者は注文から2時間以内に温かい食事を受け取ることができる。メニューは15種類のみだが、今後60種類まで増やす予定だ。

現在のサービス対象地域はモスクワ、サンクトペテルブルク、ボルゴグラード、チェボクサリの4都市。食事は同社が運営する計11の厨房で調理される。現時点ではメニューはボルシチ、キャベツスープ、カツレツなどに限られるが、これまでに5万3,000食を販売している。

2020年初めにネット販売に進出した同社の事業は、年平均3倍以上の伸びを示している。今年上期にはフードテック及び食品通販部門でX5リテールグループ(シェア16%)に次ぐ大手となっており、ズベルマルケット(14%)と並ぶシェアを持つ。同社の売上の25%をオンライン販売が占める。

フクースビルはロシアで安心できる食品ブランドとして知られており、製品に占める独自ブランドの商品は2700種類のうち96%を占める。

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