ロシア原子力公社(ロスアトム)は7日、風力発電設備の国産化を進める計画を発表した。風力発電事業子会社ノバウィンドを通じ、国産化比率を現在の80%から85%まで引き上げる。
ノバウィンドは2017年の設立で、ロストフ州のボルゴドンスケに工場を持つ。ロスアトムの計画を踏まえ、2023年までに最大4.5メガワットの発電容量を持つ発電設備の量産を開始する予定だ。同社はロスアトムの風力事業全体を統括しており、風力発電施設の設計・建設、タービン生産、製品開発と販促、アフターセールスまで行っている。
ロシア政府は再生可能エネルギーを使った発電施設の建設促進策を導入しており、選定されたプロジェクトに対して、投資収益を回収できるようにするため一定の収入を保証している。2024年まで実施される現行の支援事業におけるプロジェクトの選定はすでに終了しているが、25年には次の支援事業が開始される予定だ。