独自動車部品大手コンチネンタルのパワートレイン子会社ヴィテスコ・テクノロジーズは7日、フランクフルト証券取引所で16日に新規株式公開(IPO)を実施すると発表した。同証取で上場基準が最も厳しい「プライム・スタンダード」で株式市場デビューを果たす。
ヴィテスコの全株式をコンチネンタルの株主に割り当てる。割当比率はコンチネンタル株5株に対しヴィテスコ株1株。IPO後は両社の資本関係が一切、なくなる。また、コンチネンタルの筆頭株主であるベアリング大手のシェフラーはヴィテスコおよそ43%を取得し筆頭株主となる。コンチネンタルに公開益は入らない。
ヴィテスコのアンドレアス・ヴォルフ最高経営責任者(CEO)は、「9月16日からわが社は独立する。それにより、大きく成長するEモビリティ市場のチャンスをより良く活かせるようになる」とIPOの意義を強調した。
コンチネンタルはパワートレイン部門(現ヴィテスコ)のIPO方針を2018年に打ち出したものの、市場環境の悪化を受け実施を2度、延期した経緯がある。当初は19年を予定していた。