●英インマルサットは同衛星を使い高速モバイルサービスを提供
●テュルクサットは現在、衛星7基を運用
トルコ国営の衛星運用会社、テュルクサット(Turksat)は9日、英国の国際衛星通信サービス大手インマルサット(Inmarsat)と通信衛星「テュルクサット5B」の利用契約を交わした。米宇宙開発会社スペースXの「ファルコン9」で年末に打ち上げる同衛星を使い、インマルサットは高速モバイルサービス「グローバルエキスプレス(GX)」を提供する計画だ。
「GX」サービスは大容量通信を可能にするため、高速衛星通信向けのKa周波数帯(27GHz~40GHz)を利用する。インマルサットはテュルクサットとの提携を 、Ka帯を拡大するための重要な措置と位置付けている。トルコと周辺地域の航空・海運業界、民間企業、行政機関などの顧客ニーズに対応するうえでもテュルクサットの衛生通信能力に大きく期待する。将来的に提携を強化する考えだ。
テュルクサットは現在、通信衛星「テュルクサット3A」、「4A」、「4B」、監視衛星「ジョクチュルク1」、「2」、「ラサット」を運営している。年初に打ち上げた7基目となる衛星「テュルクサット5A」は先ごろ静止軌道に乗った。