オーストラリアのウィーンとグラーツで実施する電気自動車を使用したタクシーの充電システムのパイロットプロジェクト。グラーツのハイテク企業Easelinkが開発した充電技術「マトリックス・チャージング(Matrix Charging)」を使用して、タクシーが停車している間に充電できるようにする。
当該技術は、路上に設置したプレート状の充電機器の上に電気自動車が停止すると、車両の床下に設置されたコネクターと路上の充電プレートが物理的に接続して充電する仕組み。出力は当初、11キロワット(kW)の交流(AC)だが、将来的には22kW(AC)および100kWの直流(DC、800ボルト)の充電システムも投入する予定。
このようなシステムでは、タクシードライバーが充電スタンドを探す必要がなく、充電中はタクシーを稼働できないという問題も解消される。
同プロジェクトでは、今後2年間で両都市に10カ所の充電プレートを設置する計画。電気自動車は、フォルクスワーゲン(VW)「ID.4」と現代自動車「アイオニック5」を約60台投入する。
うち、グラーツでは、充電プレート2カ所を整備し、電気自動車は10台を投入する予定。グラーツでは、タクシーの利用者が多い混雑時に備え、急速充電スタンドも2カ所、用意する。
プロジェクトの参加企業・機関は下記の通り:
tbw research GesmbH/Wien Energie GmbH/Wirtschaftskammer Wien, Verkehrspolitik/Easelink GmbH/TAXI 31300 VermittlungsgmbH/CC Taxicenter GmbH / Taxi 40100/Grazer Energieagentur GesmbH/Energie Graz GmbH & Co KG/WKO Steiermark, Sparte Transport & Verkehr/Quintessenz Organisationsberatung GmbH/vibe moves you