●23年に「テュルクサット6A」を「ファルコン9」ロケットで発射
●「自前の通信衛星を生産できる国の仲間入り」=トルコ運輸相
トルコのアディル・カライスマイルオール運輸インフラ相は17日、初の国産通信衛星「テュルクサット6A」の打ち上げを米民間航空宇宙企業スペースXへ委託したと発表した。各社の提案を検討した結果、スペースXの「ファルコン9」ロケットが技術・運営・費用面で最適と判断した。2023年の発射を予定している。
国産通信衛星は官民合同のプロジェクトで、運輸インフラ省のほか、通信衛星運営事業者テュルクサット、軍需最大手アセルサン、トルコ航空宇宙産業(TAI)、通信システム大手Cテック、トルコ科学技術研究会議(TUBITAK)などが協力して推進している。カライスマイルオール運輸インフラ相は、実現すればトルコが「自前の通信衛星を生産できる世界10カ国のうちの1つになる」と意義を強調している。
スペースXは今年1月、「テュルクサット5A」衛星を打ち上げた経緯がある。