仏自動車部品大手のフォルシアは14日、2050年までに気候中立(カーボンニュートラル)を実現する目標に向け、エネルギー大手のエンジーと長期提携すると発表した。エンジーのサステナビリティ部門であるエンジー・インパクトと協力し、まず2022年半ばまでに欧州、中国、ブラジル、メキシコにある計100カ所以上の拠点に対し、省エネにつながるソリューションを導入していく。フォルシアによると、最新のデジタル技術の採用により、全体で600ギガワット時の電力消費量を15%削減できる。
フォルシアは2019年、温室効果ガス排出削減に向けた国際共同イニシアチブである「サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)」に基づき、◇温室効果ガスの排出経路を表すスコープ1(直接排出)◇スコープ2(調達したエネルギーからの間接排出)◇スコープ3(サプライチェーンからの間接排出)の3分野における削減目標を設定した。2025年までにスコープ1と2における排出ゼロを達成し、30年までにスコープ3における排出量の半減を目指す。最終的に50年までの完全な気候中立を実現するとしている。