独シーメンス・エナジーの日本法人は27日、テス・エンジニアリングから熊本錦グリーンパワー向けの蒸気タービンと関連製品を受注したと発表した。2023年に熊本県球磨郡錦町で運転開始予定のバイオマス発電所に発電出力1.99メガワット(MW)の蒸気タービン、発電機、周辺機器が採用される。取引金額は明らかにしていない。
日本は世界で最も急速に成長するバイオマス発電市場。政府は50年までの炭素中立実現目標を掲げており、同市場は今後さらに拡大する見通しだ。日本法人の大築康彦社長兼最高経営責任者(CEO)は、「シーメンス・エナジーとして初めての2MWクラスの蒸気タービンの受注となります。このような小規模のバイオマス発電は、地産地消の国産木質バイオマス消費ということで、サステナブルな発電方式として今後も増加していくものと推定されております」と述べ、市場の掘り起こしに意欲を示した。