仏タイヤ大手のミシュランは9月24日、クレルモン・フェラン市にある本社工場の脱炭素化に向け、エネルギー大手のエンジーと提携すると発表した。同市のキャタルー地区にある工場および付設のミシュラン博物館にある全てのユーティリティ管理をエンジーに委託する内容。期間は10年で、天然ガスの消費量を50%、水の消費量を13%削減することを目指すという。
エンジーは工場と博物館のユーティリティ管理に加え、新たなユーティリティの設置や工場の排熱回収技術の導入を通じてエネルギー消費の最適化を図る。このうち排熱回収システムは同市の地域暖房ネットワークに接続し、年間を通じて4,000世帯分のエネルギーを供給するほか、冬期には工場施設の暖房に用いる。これにより二酸化炭素(CO2)排出を7,000トン削減できる。
ミシュランは本社工場における水の消費量を2030年までに19年比で33%、CO2排出量を10年比で50%削減することを目指している。