ポーランド石油大手のPKNオルレン、HVOプラントを整備

●バイオ燃料の生産大手を目指す方針に沿ったもの

●6億ズロチを投じ、約30万トンの年産能力整備を目指す

ポーランド石油大手のPKNオルレンが、建設中のプウォツク石油化学工場で水素化植物油(HVO)を生産する方針だ。6億ズロチ(1億3,000万ユーロ)を投じ、石化工場の需要に相当する約30万トンの年産能力整備を目指す。2024年半ばの稼働を予定する。

オルレンのダニエル・オバイテク最高経営責任者(CEO)は、「欧州連合(EU)の環境政策で、運輸部門における再生可能エネルギーの役割が拡大している」と指摘。30年までに◇運輸燃料における最エネ比率を14%以上へ拡大することを義務付ける欧州指令(RED II)◇温暖化ガス排出を1990年の55%へ削減することを定めたEU環境基本計画「フィット・フォー・55」――を念頭に、「より高度な製品も取り扱う、地域のバイオ燃料生産大手になる目標だ」と話した。

プウォツク石化工場のHVOプラントでは、菜種油、廃食油あるいはその混合油を水素化処理してHVOを製造する。ディーゼル油や航空燃料への利用を見込む。(1PLN=28.04JPY)

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