レオニ―産業用電線事業を米ビズリンクに売却―

自動車部品大手の独レオニは1日、ケーブル接続ソリューション大手の米ビズリンク・ホールディングに産業用電線事業を売却する見通しを明らかにした。ビズリンク取締役会の承認を経て成約する。レオニは経営再建を進めており、取引の成立には融資銀行の承認も必要。同社は当局の審査を経て来年初頭に売却手続きが完了すると見込んでいる。

当該事業を約4億3,000万ユーロと評価して取引を行う。債務と年金負担を差し引くため、レオニに入る収入は3億ユーロ強となる。取引完了後、同社の財務は大幅に改善するほか、営業利益(EBIT)も約2億ユーロ押し上げられる。同事業の2020年の売上高はおよそ4億3,000万ユーロだった。

レオニは19年夏、経営資源をワイヤーハーネスに絞り込み、電線事業を手がけるワイヤー・アンド・ケーブル・ソリューションズ(WCS)部門から撤退する方針を打ち出した。ビズリンクには同部門の産業向け事業を譲渡する。

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