ネスレ、代替卵・エビ商品を発売

食品・飲料世界最大手のネスレ(スイス)は6日、植物由来の代替卵、エビ商品を発売すると発表した。代替食品の需要が増大していることから、関連製品のラインアップを強化する。

代替卵「VEGGie」は大豆タンパクとオメガ3脂肪酸、代替エビ「Vrimp」は海草、エンドウ豆、コンニャク根を原料とする。代替卵はスクランブルエッグやオムレツ、ケーキ・クッキー類の材料として利用を想定している。両商品とも味、栄養価は本物に極めて近いという。当初はスイスなど欧州の一部の国で販売する。

ネスレは植物由来の代替食品の需要が健康志向の高まりと地球環境への配慮から増大していることを受けて、関連事業の強化に乗り出しており、これまでに代替ハンバーガー、鶏肉、マグロ、ミルクなどを販売している。

こうした商品の2020年の売上高は2億スイスフラン(約240億円)で、全体(840億フラン)の一部にとどまっているが、年2ケタ台の伸びを示している。

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