ドイツ連邦統計局が12日発表した9月の卸売物価指数は前年同月比13.2%増となり、1974年6月以来47年3カ月ぶりの大きな上げ幅を記録した。同物価の上昇は8カ月連続。6月以降は上げ幅が2ケタ台に上っている。景気の回復を背景に原料や部品の価格が幅広い分野で大幅に上昇していることのほか、比較対象の昨年9月はコロナ禍で物価水準が低かったという事情が背景にある。
物価を最も強く押し上げたのは前月に引き続き鉱石・金属と石油製品で、上昇率はそれぞれ62.8%、43.2%に達した。このほか古材・残材(+84.6%)、原木・材木(+54.6%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(+23.9%)で上げ幅が特に大きかった。動物は7.1%低下した。
9月の卸売物価指数は前月比でも0.8%増となり、11カ月連続で上昇した。