BMW―7-9月期販売12%減少―

高級車大手の独BMWが7日発表した7-9月期のグループ乗用車販売台数は59万3,189台となり、前年同期を12.2%下回った。半導体不足の深刻化が響いた格好。ただ、同社は他社に比べ半導体問題の影響が小さい。競合メルセデスベンツが前日発表した7-9月期の販売台数は前年同期比30.5%減と減少幅が大幅に大きかった。

BMWグループの販売をブランド別でみると、主力のBMWは10.3%減の52万4,870台、ミニは25.0%減の6万6,990台へと落ち込んだ。ロールスロイスは新型「ゴースト」と「カリナン」がけん引役となり、21.8%増の1,329台へと拡大した。

BMWとミニの合計販売台数を地域別でみると、欧州は19.9%減の22万639台、アジアは11.9%減の25万4,059台、アメリカ大陸は6.0%増の10万4,999台だった。最大市場の中国は12.2%減の20万2,573台で、世界販売に占める割合は34.2%に上った。

1-9月期のグループ販売台数は193万2,236台で、前年同期を17.9%上回った。ブランド別ではBMWが19.3%増の170万3,080台、ミニが7.9%増の22万4,838台、ロールスロイスが62.9%増の4,318台とすべて拡大。BMWとミニの地域別合計販売台数も欧州が11.8%増の72万4,933台、アジアが18.2%増の83万2,918台、アメリカ大陸が31.1%増の32万9,224台と2ケタ台の伸びを記録した。中国は19.6%増の66万9,637台で、世界販売シェアは34.7%だった。

電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の販売は好調で、7-9月期は43.1%増の7万8,333台、1-9月期は98.9%増の23万1,576台に上った。

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