ボルボ・カーの完全EV「C40」、ゲント工場で生産開始

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーは7日、同社にとって2機種目となる純粋な電気自動車(EV)「C40リチャージ」の生産をベルギーのゲント工場で開始したと発表した。新モデルはオンライン販売のみや本革の不使用など、気候中立と持続可能性の実現に向けた同社の取り組みを具体化する試みとなる。

「C40リチャージ」はパワートレインとして前後の車軸に1基ずつ電気モーターを配置する。搭載する車載電池は容量78kWh。急速充電器を使った場合、電池容量80%の充電時間は約40分となり、約440キロメートルの航続距離を確保できる。無線通信(OTA)による自動アップデート機能や、米グーグルのOS「アンドロイド」を採用したインフォテインメントシステムを搭載する。

ゲント工場では、ボルボ・カーが昨年発売した同社初の完全EV「XC40 リチャージ」の生産も継続する。同社はゲント工場のEVの生産能力を年13万5,000台に高める計画。来年はEVの生産が同工場の自動車生産全体の半分以上を占める見通しという。

ボルボ・カーは高級電動車メーカーへの転換を目指しており、2030年までに新車販売のすべてをEVモデルにする方針だ。

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