エア・リキードとフォルシア、自動車向け液体水素タンクの開発・製造で協力

仏工業ガス大手のエア・リキードと仏自動車部品大手のフォルシアは12日、自動車向けの液体水素タンクの開発・製造で協力することで合意したと発表した。両社のノウハウを持ち寄り、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しないエミッションフリーの大型商用車の実用化を目指す。

水素は、液体の状態ではガスの状態に比べ貯蔵量が2倍になるため、大型トラックが長距離を走行することができる。エア・リキードは、極低温技術、貯蔵技術、燃料供給インターフェース、インフラストラクチャなどのノウハウを持つ。フォルシアは、アーキテクチャやシステム統合、自動車の試験やシミュレーションに関する技術を持つほか、世界の自動車産業についての知見があり、世界的な自動車メーカーと協力関係を持つ強みがある。

両社は、2030年までに燃料電池車の世界生産は250万台に達する可能性があり、うち20%は商用車やトラックが占める可能性があると予想している。

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