独コンティネンタル、タイヤ工場に5億ユーロ以上を投資

独自動車部品大手コンティネンタルのエルマー・デーゲンハルト社長は独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』(24日付、日曜版)に掲載されたインタビュー記事の中で、タイヤ工場の生産拡大に向けて5億ユーロ以上の投資を見込んでいると明らかにした。中国とブラジル工場の生産能力を拡大するほか、インドでは現地企業との提携を視野に入れている。ロシアでは自社工場を建設する計画があるという。

同社長によると、成長が著しい新興国市場ではタイヤ需要に生産が追い付いていない状況が続いている。ブラジルでは生産能力を2倍に引き上げ、中国ではこのほど完成した乗用車用タイヤ工場を来年にもフル稼働させる計画。さらに、インドでは提携の可能性を模索しており、ロシアでは自社工場を建設する方向で検討しているとした。

同社長はこのほか、コンティネンタルの組織再編をめぐる今後の見通しについて、業界で憶測されているタイヤ部門を分離する計画はなく、同部門は今後も長期的にコンティネンタルに残ると明言した。また、親会社であるシェフラーとの経営統合の時期については早くて2011年末になるとの見解も示した。両社は現在、ターボチャージャーの販売など10件以上の共同プロジェクトを進めているという。

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