ドイツの昨年の死者数は98万5,572人となり、前年を4.9%上回ったことが、連邦統計局の発表で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大で死者が大きく増えた。
新型コロナが死亡の直接の原因と診断された人は3万9,758人で、死者全体の4.0%を占めた。コロナに感染して死亡した人でも死因が別の病気とされている人はこのなかに含まれないことから、コロナに感染した状態で死亡した人の総数はこれを上回る。
最大の死因は心臓・循環器系疾患で、33万8,001人と全体の34%を占めた。性別の内訳は男性が47%、女性が53%。年齢別では65歳以上が93%を占める。
死因の第2位はがんで、23万1,271人(23.5%)に上った。男性が54%、女性が46%を占める。男性では肺がんなど呼吸器系、女性では消化器系のがんが最も多かった。個々のがんの死者数をみると、女性では乳がん(1万8,425人)が最も多い。