クロアチアのクラウドサービス大手インフォビップ、米VOIPサービス会社を買収

●インフォビップは積極買収を通じ事業を拡大

●米VOIP市場でシェアを大幅拡大する狙い

クロアチアのクラウドコミュニケーションサービス大手インフォビップ(Infobip)は3日、VOIP(インターネット・IPネット上での通話技術)サービス会社、米ピアレスネットワークの買収で合意した。CPaaS(通信機能をAPI=アプリケーションプログラミングインターフェースで接続するクラウドサービス)をピアレスネットワークの顧客に提供する。規制当局の承認を得たうえで来年の買収手続き完了を見込む。

ピアレスネットワークは2008年の設立で、音声サービス、UCaaS(クラウドベースのユニファイドコミュニケーション(異なる通信手段を統合して利用する仕組み))、SIP電話回線サービス、データ・情報交換、APIなどの製品とサービスを提供する。同社の音声サービスネットワークはテクノロジー大手、モバイル通信サービス会社、大手ローカル電話会社、長距離通信会社、VOIPサービス会社など広く利用されている。

インフォビップは2006年設立で、世界約190ヵ国で600超のモバイル通信業者を通してサービスを提供する。企業買収に意欲的で、昨年末の米モバイルメッセージソリューション大手のオープンマーケット、バーチャル会議サービス開発のシフトカンフェレンス、SMS向けファイアウォール世界最大手のアナムに続き、ピアレスは4社目となる。

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