スイスのシーカ、建設用化学品の独MBCCを買収

特殊化学品大手のシーカ(スイス)は11日、独建設用化学品メーカーのMBCCグループを買収することで合意したと発表した。建設用化学品事業の強化が目的で、買収額は55億スイスフラン(約6,800億円)に上る。

MBCCの前身は独BASFの建設化学品部門。米ファンドのローン・スターが買収し、2020年10月に新会社として発足した。シーカによると、MBCCの21年の売上高は29億スイスフランとなる見込みだ。

シーカによる買収としては、19年の仏化学会社パレックス買収(25億スイスフラン)以来の大型案件。買収額はローン・スターによる買収時の35億スイスフランを大きく上回るが、シーカは補完的関係にある同社を傘下に収めることで年1億6,000万~1億8,000万スイスフラン程度のシナジー効果が期待できるとしている。

上部へスクロール