ノババックスのワクチン、EU当局が「数週間以内」に承認

EUの欧州医薬品庁(EMA)は17日、米バイオ医薬品会社ノババックスが、同社が開発した新型コロナウイルスワクチンの販売を正式申請したと発表した。これを受けて本格的な審査に着手し、問題がなければ数週間以内に承認する方針を打ち出した。

ノババックスのワクチンは、組み換えたんぱく質ワクチンと呼ばれるタイプ。同タイプの新型コロナワクチンの承認は、EUでは初となる。

これまでにEUで承認された新型コロナワクチンは、米ファイザーと独ビオンテックの連合、米モデルナ、英アストラゼネカ、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の4種類。ファイザーとモデルナはメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、アストラゼネカとJ&Jはウイルスベクターワクチンだ。

ノババックスのワクチンは、先ごろインドネシアが世界で初めて承認した。EUではEMAが2月に「逐次審査」を開始し、既に提出されたデータの大半を検証済みだ。このため、正式申請から短期間で審査を終えることができる。

EUの欧州委員会は8月、ノババックスと2023年までに最大2億回分のワクチンを購入する契約を結んだ。

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