欧州自動車工業会(ACEA)が18日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の10月の新車乗用車の販売(登録)台数は66万5,001台となり、前年同月から30.3%減少した。半導体不足でメーカーが減産を迫られているためで、10月の実績としては統計開始以来の低水準に落ち込んだ。(表参照)
販売減少は4カ月連続。下げ幅は前月の23%から膨らんだ。販売が増加したのはアイルランド、キプロスだけだった。主要国はドイツが34.9%減、フランスが30.7%減、イタリアが35.7%減、スペインが20.5%減となっている。
主要メーカーは韓国の現代グループを除いて減少した。最大手フォルクスワーゲン(VW)は44%減。日本勢はトヨタが21.7%、日産が35%、マツダが17%、三菱が14.1%、ホンダが27.3%の幅で減った。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は前年同月比29.3%減の79万8,693台。英国は24.6%減だった。