ダイムラー、マイクロバス事業から撤退

自動車大手の独ダイムラーは24日、傘下のマイクロバス製造会社メルセデスベンツ・ミニバスを独投資会社エクイタに売却すると発表した。バス分野の経営資源を8トン以上の車両・シャシーに絞り込む戦略に基づくものだ。取引額は公表していない。2022年1月1日付の売却手続き完了を見込む。

メルセデスベンツ・ミニバスはダイムラーのバス子会社エヴォバスの傘下にあり、独西部のドルトムントに工場を持つ。従業員は約240人。主に公共交通機関向けに小型の乗り合いバスを製造している。

エクイタは同社を買収し、全従業員を継続雇用する。買収後も「メルセデスベンツ」ブランドのマイクロバスを製造し、販売とアフターマーケットセールスではダイムラーと緊密に連携する。

エヴォバスのティル・オーバーヴェルダー社長は車両の電動化とサービス・事業プロセスのデジタル化を推進するためには大規模な投資が必要になると指摘。その資金を確保するため中核事業に経営資源を絞り込む意向を示した。

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