コロナ感染死者10万人突破、バイエルンなどで患者の広域移送開始

新型コロナウイルス感染の急速な拡大が止まらない。ロベルト・コッホ研究所(RKI)が11月25日発表した24日の新規感染者数は7万5,961人となり、前日に記録した過去最高(6万6,884人)を更新。累計の感染死者数も24日に10万119人(前日比351人増)となり、初めて10万人を超えた。集中治療病床が不足する地域が増えており、独集中・緊急医療学際協会(DIVI)は23日、病床不足地区から患者を国内の他の地区に移送する広域移送体制に入ったことを明らかにした。

ドイツの医療機関ではコロナ禍に対応するため、「クローバーの葉」という名の地域協調体制が取られている。全国を5地区(各地区が1枚の葉に相当)に区分。ある病院の集中治療ステーションが満床となり、新たな患者を受け入れられなくなった場合、同じ地区内にある他の病院に患者を移送する。地区全体の集中治療病床が限界に近づいた場合はさらに、他の地区に患者を広域移送することになる。DIVIによると、南部地区(バイエルン州)と東部地区(テューリンゲン、ザクセン、ベルリン、ブランデンブルク州)は23日付で広域移送メカニズムを発動した。すでに国防軍が輸送を開始。患者は居住地から遠く離れた地域の病院に移送されている。

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