仏自動車大手のルノーは11月26日、生産拠点における脱炭素化の加速に向け、社内ハッカソン(システム開発イベント)を通じて4つのプロジェクトを実施すると発表した。このプロジェクトは2030年までに欧州の工場の気候中立を達成する行動計画に沿ったもので、それぞれ来年から本格的に始動する。
4つのプロジェクトは◇焼付塗装炉の起動時間と停止期間を最適化する節電ソリューションの開発◇生産活動における二酸化炭素(CO2)排出量をリアルタイムで測定できるツールの開発◇生産現場の換気や空気清浄システムを最適化するデジタルソリューションの開発◇工場のエネルギー消費の可視化および監視システムの開発――となる。
ハッカソンは11月23日から25日にかけ、パリ郊外のフラン工場のリファクトリー(循環型リサイクル施設)で、約100人が参加して開催された。参加者には◇ルノーグループの生産拠点における省エネ◇オフィスビルの熱効率の改善◇低炭素熱生産の拡大◇デジタル化移行の加速を通じたエネルギー効率の向上◇グリーン工場への転換のための画期的なモデルプランの作成――の5つのテーマが与えられていた。